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DATE : 2019.10.29

賢く老いる ということ

最近起床直後や長く座った後、
立って「ひざ縛り」で骨盤を左右にねじるのを100回位している。
 すると思ったより骨盤ってねじれている。

 私の場合は左へねじれており、ねじれがきつくなると、
左の坐骨神経痛、右の股関節や膝の痛み、足首の違和感を感じる。

 それがひざ縛りでねじっているうちに左右対称にねじれるようになるとこれらの不快な痛みが消える。
 歩く前にやると一歩が大きく踏み出せて、
 筋肉を使わない、骨で歩く「かかと歩き」ができる。

骨盤が左にねじれ過ぎると、胸郭は右にねじれてバランスを取るので、左肩が下がり、右肩が上がり、右の脇腹か伸びなくなるので、
右肩が上げにくく時々痛む。
 なので、タオルを背中で肘の後ろに引っかけて胸郭をねじる。
 すると肩が楽になる。

 私の場合は、姿勢が良いように見えるが、
 胸を張って腰を反らせて、おなかを出す立ち方が癖だ。
 だから、反り腰で立っていると腰が痛くなる。
 それなので、立つときは一度頭を下げて自分の足の甲を見て
 その状態のままで顔を正面に向ける。
 すると反り腰がなおる。
 自分ではお尻を後ろの引きすぎるように感じるが、
 鏡で見ると反り腰が直っている。

 反り腰が何故いけないかというと、つま先に体重がかかり
 外反母趾や膝の痛みになることである。

 昔は自分が反り腰でつま先に体重がかかっている癖を知らずに、十年以上一日5キロ以上歩いていて、その為に外反母趾になったことがある。
 今更外反母趾は治らないが、「反り腰・つま先重心」
の悪癖をやめて、「お尻を締めてかかと重心」にしてからは
 外反母趾の痛みはない。

 歩くのも昔は前足に体重を乗せる「走る時と同じ重心」の歩き方だったが、今は後ろ脚に重心を乗せている。
 そうすると骨で歩くので筋肉が楽である。
 肩の凝りまでが歩くほどにほぐれていく。

  身体のしくみに無知であるということは怖い。
  でも一度傷めないと、その無知、無理に気づけない。

 健康な時には、何が無理な使い方かはわからないもの。

  年をとってあちこち痛くなることで、
「ああ、こうなっているから痛いのか」と気づき
「そうならないような使い方の工夫」を見つけ出していくものだ。

 体力の衰えを、知恵で解決していくようになることが
 賢く老いるということかもしれない。

by 矢上 裕

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