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DATE : 2019.11.24
古い日本人の 学ぶ姿勢について
海外から4人の研修生が研究所に泊まり込んで学んでいる。
夜は彼らとのミーティング。
今日は日本の「道」について話した。
柔道、剣道、華道、茶道、整体道などは
技術を習得するのが目的ではなく、自分の人格形成、
つまり、「穏やかで、やさしく、親切で、寛大な人間」に
なるための修行であり、そうなっていない人が
柔道世界一になっても、意味がない。
という話をしたら、すごい共感していた。
そして料理の世界も技を覚える段階に入るまでは、
掃除など技とは関係がないように見える修行があり、
それに合格しないと技の習得のステージには進めない
ということも話した。
実際私もそうやってきた。
西洋の彼らがその言葉に感動、共感する度に
「ああ、日本人でよかった」と心から思う。
草刈りも、武道も、掃除も、それを済ませるためではなく、
それらすべてが「自分の理想とする良い人間になるための
与えられたテスト」と思って生きてきた先人たちに敬服する。
日本人が習い事をするときに敬意を払い
教室の玄関で礼をし、帰る時も礼をする。
礼に始まり礼に終わる」を西洋人に教えた。
西宮の教室でも、彼らはそうするだろう。
どうか、彼らが深く玄関で礼をしている横を
自力の生徒が礼をしないで入っていくことがないように祈る。
自力整体は道である。どんな道か。
自分の身体を師匠として、どのように生きていったらいいかを
身体が教えてくれることに耳を澄ませることで、
人格を磨き、その道についでに健康も得ることができる。
人格を磨くついでに健康がおまけについてくるのである。
自分の健康しか考えない人は、より健康から遠ざかる。
人の幸せ、健康のために尽くすことそのものが健康道である。
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