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DATE : 2019.12.05

帝王切開での出産に 違和感を持たない女性たち

  今日の教室で体験に来ていた人からの質問。

 股関節が開かない、痛みがあるという。
 立ち姿を見てみると、胸郭が左にねじれており、
 左肩が持ち上がり、右肩が下がっている。
 骨盤は右にねじれており、右が高く、左が低い。
 雑巾を絞ったような、排せつ不全の身体であった。

 私が「お産はつらかったのでは?」と聞くと
「普通に分娩できなかったので、帝王切開です」という。

 上半身と下半身が逆方向に向いているねじれの人は、水道の蛇口 が閉じているようなもので、便の排せつ、月経の排せつ、出産の分娩、尿が出にくい「ねじれ出にくい病」なのだ。

 今の日本では4分の1の妊婦は帝王切開での出産だから、
 「ねじれ出にくい病」の人がいかに多いかということだ。

 おなかを切開して子供を取り上げるという技術がなかった時代は、出産で命を落とす母親が多かったのだから、現代医学の有難さを感じるが、それよりも、4分の1の女性がおなかを切らないと産めないという状況に驚く。
 平気で「帝王切開で産んだ」と話すが、帝王切開でしか生むことができなかった自分を反省することはしないのか?
 母となる身体の手入れをしてこなかったことに
少しも反省の気持ちがない。

 子供が膣、産道を通ってくることは大切な儀式なのである。
 母親は産道が広がることで、母性ホルモンのオキシトシンが分泌され、母性本能が生まれるし
 胎児は自分の頭で産道を突き抜ける体験で、自立心が生まれる。

「ねじれ・出にくい病」は月経痛がひどいから、
月経痛、帝王切開はつながっているので、国を挙げて月経痛対策をすれば、帝王切開での出産はなくなるのにと、残念に思う。
 

by 矢上 裕

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