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DATE : 2019.12.30
書を楽しむ人生に、老いへの孤独はない。
時々自分はケチではないかと思う。
金銭にケチなのではない。
自分のエネルギーを無駄に使うことに関してケチなのである。
だから自力整体はエネルギーケチケチ作戦なのだ。
食べ過ぎることで内臓の気を無駄に使わず、急いだり力むことで筋肉の気を、怒ったり憎んだり迷ったりすることで感情の気を 極力使わないようにと考えて作っている。
さらに、気の元になる、酸素、水、目標とその達成活動に関しては積極的に増やそうとし、気の充電である睡眠に関しては最優先で確保することを勧めている。
私が最も気の無駄遣いを節約してきたのが、人との気乗りのしない交流であり、スマホを持たないのもそれだ。
変わり者とか、偏屈だとか言われてきたが、つまらない人と1時間話をするよりも、一生懸命自分の気持ちを書いて伝えようとしてくれている本の作者と語り合う、読書の時間の方がいい。
今年は89人の著者と語り合い、多くを教えてもらった。
年末は、100冊近い本を処分し、新たに100冊の新しい友人や師匠を本棚に迎え入れるのが儀式である。
こうやって1年が過ぎてゆく。
今年最後の本は「自分を鍛える、ジョン・トッド著 渡部昇一訳」だ。
渡部先生が、「この本と出合わなかったら、今の自分はない」とまで言っている全米でベストセラーになった、「充実した人生」を約束する名著。
読書は決して孤独ではない。
自分の知らないことを教えてくれる師であり友である。
書を友として生きる老い方と、テレビしか見ない生き方では、喜びが全く違うだろう。書と生きるなら老いの孤独は存在しない。
死んであの世に行ったときに、すでに亡くなっている著者と出合い、生前励ましてもらい、感動を与えてくれたことへのお礼を言いたいものだ。
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