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DATE : 2020.01.21

自分の内に存在する、導いてくれる教師について

自力整体という名称になったきっかけをさかのぼってみれば、20代の頃に母の強制的な宗教から脱出したことに思い当たる。

 私は6歳から18歳まで毎朝、仏壇の前でお経を唱えさせられていた。
 必死に病気が治るための願いを仏壇に訴えている母を見ていて「おかしいんじゃないの?」と思ったものだ。

 「病気を治すのだったら、正座して拝むよりも、近くを歩いて足の血流をよくする方がいいのではないか」そう思いながら横でお題目を唱えていた私は、怖くて母には言えなかった。

 「病気が治ることを祈ることよりも、医学にすがることよりも、病気になっている自分の毎日の行動を正すことが先なのではないか」
 「そんなことも気づかない人はアホ」
と思いつつ、学生時代を過ごしてきた。

 生意気な若者だった私の思想は「病も不幸も不本意も、原因は自分にあり。
 そしてその解決法も自分が知っている」などと母のような宗教依存者を軽蔑していた。

 こんな若者が、自力整体の創始者となってこんなブログを書いている。
 人生とは面白いものだ。

 その後、ヨガに入って「真の私、真我」という言葉を知った。

 その教えは、「あなたの中に、あなたを導き、守るマスターが存在する。 それは外にいる神ではなく、あなたの中にいるのだから、困ったときは他者ではなく、自分のマスターに相談しなさい」というものであった。

 それは24歳
 それ以来、私の相談相手はインナーマスターである。

by 矢上 裕

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