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DATE : 2020.02.06
針師の時代に 師匠に教えられたこと。
今日の読売新聞の子供の詩に感動。
幼稚園の5歳の子供の詩。
「生まれ変わったら、僕はライオンにはならない。
だって人を噛んで、ご迷惑をかけるから」
かわいいね。でも人が地球で一番迷惑だけどな。
話は変わって、今日ふと優しさとは何か考えた。
優しさとは、人に対してと、自分に対してだ。
鍼灸師として患者さんに針を打つときに、私はこう教わった。
針を打つ前の皮膚を丁寧にもみ、抜いた後も丁寧にもめ。
針や指圧や灸や整体も、身体の側からしたら暴力なんだ。
だからその刺激という暴力を与える前に、身体がそれに身構える
準備をするために、針の前にもみ、針の後に「これで終わりましたよ」
という最後のもみをするのだ。
なんの前ぶれもなく刺し、終わりも告げずに終わるのは
身体に対する礼儀を無視している。
この師匠からの言葉は、骨の髄にしみこんでいる。
自力整体も同じ。急に強い刺激ではなく、徐々に身体に
これから刺激していきますよ。と告げ
これで終わりますよと徐々に刺激を緩めていく繊細さ。
これがないと自力整体とはいえない。
自力整体に男性が少ないのは、この繊細さがわからないから
女性だからわかる、本番の前の期待と準備
本番の後の余韻。次の機会への学び。
名人の指圧師の能力は 初めてに触れるタッチの心地よさで
わかり、指圧が終わって手が離れるときの名残惜しさを
感じるような離れ方でわかる。
男は準備も余韻もなく、本番のみという鈍感さを変えなければ
モテないぞ。
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