矢上先生、いつもありがとうございます。

自力整体をやった後の体の変化について質問させてください。

自力整体をはじめて、体の調子がよくなったが、骨がコキコキと音を立てるようになった生徒さんがいます。

お一人は、膝で、四つん這いで体を回す時には右膝がコキンコキンとなるそうです。

もう一人は、首です。

自力整体4年目頃から首のコキコキとなるようになって、5年目の今は、自力整体以外の時間にも、しょっちゅうコキコキとなるそうです。

お二人とも痛みはないようなので、心配は無いのかと思って今すが、そもそも、骨がコキコキなるのは、どういう状態なのでしょうか？

よろしくお願いします。

矢上です。お答えします。

　私も毎日古希古希（コキコキ）鳴ります。　７０歳になり余計に古希古希鳴ります。

でも、それはどこかが壊れる音ではなく、微細な関節のズレが元に戻る音です。

最初の内は関節周りの筋肉が硬いので鳴りませんが、段々ほぐれてきて背骨や膝の皿などが動き出すようになったので、コキっと鳴るのです。

　また健康体でどこにもズレがない人は鳴りません。硬すぎても鳴りません。

硬い体が柔らかく変化している段階で鳴るようです。

　例えば、下の写真の実技でこんな実例があります。

「開脚した方の足のお尻を閉めるのは、初めて意識したことでした。

この実技の前はものすごく右の仙腸関節が痛かったのですが、この実技でお尻を閉めようと頑張っていたら、ボキッと腰椎のあたりで音がして、浮いていた右股関節が開き、右のお尻がストンと床に下りました。

その瞬間　研修の前から悩んでいたぎしぎしとした仙腸関節痛から解放されました。

「えっ何？」きつねにつままれたようでした。

左のお尻は力が入るのですが、股関節の硬い右のお尻は力が入りにくいです」

　この方の場合は、ズレていた仙腸関節と腰椎が正しい位置にはまった時の音だと言えます。

　ですから、音が出るから悪くなっていると考えるのは間違いです。

また、下の写真のようにひざ縛りで左右にねじる際、顔を正面にして胸郭を左右にねじる際に

頚椎に歪みのある人は、首がジャリジャリと音がする人がいますが、これも動かす刺激がズレを正そうとしている音なので問題はありません。

by 矢上 裕