明けましておめでとうございます。

自力整体カレンダー、１，２月の　「深い呼吸を意識する」のミニ講義です。

　自力整体の理想は「脱力、無疲労、深呼吸」という言葉で表されます。

　多くの人は「姿勢を良くして胸を張って呼吸を深く」と教育されていますが、これは反対です。

　胸を張った姿勢は　１，多くの筋肉を働かせ　２，何もしていないのに疲れがたまり、３，呼吸が浅くなる。のです。

　どちらかというと、猫背で背中を拡げて丸くする方が、１，脱力できて、２，疲れず、呼吸が深くなる。　のです。

　これまでの常識とは正反対ですよね。

　要するに「姿勢」という言葉に「勢い」という字があるから、「勢いのある姿」をイメージするのでしょう。

　さて、深い呼吸ができる時というのは、こういう状態です。

• 心が内側を観察して、外部世界に翻弄されていない時。要するに冥想状態。
• 「ほっと」して、心がゆるんで休まった姿勢の時、　要するに猫背でだらしない姿勢
• おなかを抱えて大笑いしている姿勢。　決して良い姿勢ではない。

　だから、自力整体は深い呼吸を意識するというより、「いま、私はリラックスして、自分に意識が向いているかどうか」を大事にするのです。　要するに何をしていても冥想状態であるということです。

　さて、私の短歌の解説に移ります。

「　この身体　神が与えし　貸衣装　やさしく使い　キレイに返す　」

　この意識で生きていくと、自殺やアルコール依存症や麻薬中毒にはなれません。　多くの人は身体を自分の所有物であると勘違いしています。　だから死を恐れるのです。　要するに自分の所有物が消えるからです。

　貸衣装だと思ってみてごらんなさい。　いつかお返しする日がやってくると。

　その限られた衣装の返却日まで、この衣装を使って悔いのない仕事を達成させたい。と思って私は生きています。

　そして、この衣装の「手入れ洗濯法」が自力整体・整心、整食法というわけです。

　私個人としては　私（魂）という存在は永遠に生き続けるもので、魂は学び成長する為に地球学校に転生し、何度も衣装（学生服）を着替えながら生き続けていると信じて生きています。

　さて、今生の学生服は自力整体指導者でしたが、来世はどんな学生服を与えられるか楽しみです。

by 矢上 裕